問Goukaku Kaigo

高齢者・障害者とのコミュニケーション技術

コミュニケーション技術(コミュニケーション技術)· 教材

コミュニケーション技術 · 更新日 2026年10月30日

コミュニケーション技術の領域では、介護の仕事で刻々と求められる技能が問われます。信頼関係を築くこと、利用者の聴覚・視覚・言語の状態に合わせて話し方を工夫すること、そして情報をチームに正確に伝えることです。試験に繰り返し登場するキーワードは、傾聴・受容・共感です。

目次

基礎:言語的・非言語的コミュニケーションと共感

コミュニケーションは、言葉による言語的コミュニケーションと、表情・姿勢・距離・声の調子などの非言語的コミュニケーションから成り立っています。利用者との初対面では、言葉の内容よりも非言語的な要素が安心感を左右することが多いため、両者を一致させることが大切です。

介護福祉士の基本姿勢は、利用者をあるがままに受け入れる受容、利用者の立場から気持ちを理解しようとする共感(感情に流されるだけの同感とは異なります)、そして話を遮らず最後まで聴く傾聴です。この3つによって、ラポールと呼ばれる信頼関係が築かれます。

難聴・視覚障害に合わせた対応

加齢による難聴(老人性難聴)のある高齢者には、聞こえのよい耳側に立ち、口元が見えるよう顔を向け、短い文でやや低めの声でゆっくり話します。遠くから、あるいは後ろから大声で話すと、かえって言葉が不明瞭になります。

視覚障害のある利用者には、身体に触れる前に名前と所属を名乗り、食事の位置はクロックポジションで説明します。歩行の付き添い(誘導歩行)では、利用者が介護者の肘の少し上をつかみ、介護者が半歩前を歩きます。

失語症・認知症のある人へのコミュニケーション

失語症は大きく2つに分けられます。運動性失語(ブローカ失語)は理解が比較的保たれる一方で発話がつっかえます。感覚性失語(ウェルニッケ失語)は発話は流暢ですが理解が乏しく、的外れな返答になりがちです。どちらの場合も、はい・いいえで答えられる質問、短い文、ジェスチャーや絵カードを使い、答えを待つ時間を十分にとります。

認知症のある利用者に対しては、話の内容を否定したり叱ったりせず、気持ちを受け止めます。伝えることは一度に1つに絞り、短く具体的な文を使います。事実を正面から訂正すると、不安や介護への拒否を招くだけです。

チームのコミュニケーション:報告・記録・申し送り

スタッフ同士では「報連相」すなわち報告・連絡・相談が基本です。結果や出来事を報告し、必要な情報を連絡し、独断で決める前に相談します。利用者の状態変化は、勤務交代を待たずにすぐ伝えます。

記録は、5W1Hを意識して事実を客観的に書き、事実と意見を区別します。これが申し送りやカンファレンスの基礎となり、チーム全体の介護計画の方向性をそろえます。

重要用語

非言語的コミュニケーション言葉によらないコミュニケーション:表情、姿勢、声の調子
傾聴話を遮らず、積極的に耳を傾けること
共感共感すること:利用者の立場から気持ちを理解すること
受容評価や判断をせずに受け入れること
失語症脳の損傷による言語の障害
運動性失語運動性失語(ブローカ失語):理解はできるが、発話がつっかえる
感覚性失語感覚性失語(ウェルニッケ失語):発話は流暢だが理解が難しい
クロックポジション時計の文字盤の位置に例えて場所を説明する方法
報告・連絡・相談チーム内での報告・連絡・相談(報連相)
申し送り勤務交代時の引き継ぎ・情報伝達

試験によく出るポイント

この分野の練習問題

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